SHONAI | 創業者の思想を宿す新たな社名・ビジョン・ロゴを開発
CHALLENGE
OUTCOME
山形県庄内を拠点に地方の課題を希望に変える街づくり事業を行うSHONAI(旧ヤマガタデザイン)。田んぼに浮かぶホテル「スイデンテラス」をはじめ、教育、農業、人材などの事業が高く評価され、事業の全国展開を本格化させるタイミングでのリブランディングをNEWPEACEで担当した。
庄内を拠点に地方の課題を未来の希望となる事業へ転換してきたヤマガタデザインが”地方の希望代表”となる覚悟を込め「地方の希望であれ」という新ビジョンへ刷新。庄内から全国の地方都市へ展開していくその土地への当事者意識を体現するため社名を「SHONAI」へ変更し、土地と人の持つ力を信じるスタンスを表現する新たなSHONAIロゴを制作した。
山形県庄内を拠点に地方の課題を希望に変える街づくり事業を行うヤマガタデザイン株式会社(現・株式会社SHONAI)。田んぼに浮かぶホテル「スイデンテラス」をはじめ、教育、農業、人材などの事業が高く評価されている。山形・庄内「の」まちづくりをする会社から、山形・庄内「から」まちづくりをする会社へ。事業の全国展開を本格化させるタイミングでリブランディングをNEWPEACEで担当した。
代表の山中氏が抱く社名やコーポレートロゴへの漠然とした違和感を聞き、高木率いるNEWPEACEのプロジェクトチームは本拠地である庄内を訪問。創業者でもある山中氏の語る思想や企業の未来のビジョンに耳を傾け、ヤマガタデザインという企業が築き上げてきた価値を再考することから開始。
当初の提案スコープはコーポレートロゴのみ。しかし、地方都市の全ての課題を「希望ある事業」と捉え、庄内に住まう当事者として行動を起こすヤマガタデザインの圧倒的な ”動” 性に企業のコアがあると考えたNEWPEACEは、ビジョンと会社名へ検討のスコープを拡大した。
全国規模の事業拡大に際して、さらに求心力を高めるビジョンとは何か。事業に携わる人びとが同じ方向を向くことのできる共通言語を模索。ヤマガタデザインの存在意義は、地方のために本気で動き続ける当事者をエンパワーする希望の象徴であること。そして、当事者である彼らこそが希望であると信じ抜く存在であることだと捉え、「地方の希望であれ」という新しいビジョンを導き出した。
新しい社名は「SHONAI」(庄内)。全国進出の時期に、あえて企業のアイデンティティを山形(県)から庄内(地域)へ絞ることを提案した。庄内地域は江戸時代の藩名を冠し、領民の結束力と自治力の高さで知られる土地。ヤマガタデザインの姿勢を庄内藩のあり方にも通じると捉え、庄内の土地と共にあり続ける覚悟を背負う社名となっている。
企業のビジョンとアイデンティティをもとにした新ロゴは、「地力」(ちりょく/じりき)をコンセプトに人と土地が持つ動的な力を表現。躍動感のあるクリエイティブに仕上げた。
「地方の希望であれ」という新ビジョンにより、地域に焦点を当て、教育や政治など街づくりの課題を解決していく会社として再定義されたことで、「何をする会社なのか」が明確化。ミッションとバリューの更新につながった。
さらに、「地方の可能性を世界経済とつなぐ」という新ミッションには、会社の在り方を変えるインパクトを持った。社名の通り庄内地域を拠点とするSHONAIと観光・人材・農業と、全国に事業を広げていくべき事業を事業ごとに分社化。それぞれが非連続の成長を遂げていく体制へのシフトを促した。
コーポレートロゴ変更の相談から始まる、企業の存在意義にひとつの解を出したリブランディングプロジェクト。NEWPEACEでは企業の本質的な課題を提起し、意思決定までサポート。クリエイティブによる企業の非連続的な成長を支援している。
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高木 新平
新たなビジョンの言語化から、ブランド戦略およびあらゆる制作に関するクリエイティブディレクションを担当。
染谷 英輝
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今井 祐介
Art Director(Dentsu)株式会社ファブリカ
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