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Sick Leave(シックリーブ)の名称をウェルネス休暇に変更しました。

今回は、特別休暇「Sick Leave(シックリーブ、以下Sick Leave)」の名称を「ウェルネス休暇」に変更した経緯と気づいた学びについてDEIBの取組みをまとめた記事です。

 


こんにちは。
NEWPEACEでDEIBプロジェクトのオーナーをしているWine(ワイン)です。

 

DEIBプロジェクトでは、社内のDiversity(多様性)、Equity(公平性)、Inclusion(包括)、Belonging(帰属)という視点を持ちながら、新規の取り組みや管理システム・運用体制の構築とアップデートを行っています。

 

今回は、特別休暇「Sick Leave(シックリーブ、以下Sick Leave)」の名称を「ウェルネス休暇」に変更した経緯と気づいた学びをご紹介したいと思います。

 

今年の3月にNEWPEACEでは、働くメンバーが心身健康な状態で年次有給休暇を取得し、趣味や学業、ボランティア活動、家族との時間に存分に充てることを目的として新たにSick Leaveと指定感染症・検疫感染症休暇を施行しました。

 

家族は法律上の配偶者だけではなく、パートナーシップ申請をしたパートナー、事実上の婚姻関係にある相⼿を含みます。

 

Sick Leaveについては、対象者の範囲や就業困難や通院、入院が起き得るさまざまなケースを想定して設計をする中で、性別適合手術のための入院と通院にもご利用いただくことも視野に入れて、付与日数や積み立て、有給休暇であることを信念において設定しました。

 

DEIBプロジェクトに邁進する企業として、この休暇の設定が大きな意味を持つことを経営層も社員代表も理解し、賛同してくれました。

 

制度が施行されてからは、使用している勤怠管理システムに「Sick Leave」を設定し、メンバーがSick Leaveという休暇制度の名称を口にする機会も増えていき、担当者としても嬉しく思っていました。

 

そんな中で、わたし自身が有給休暇の申請を行う際に、勤怠管理システム上で休暇の選択を行ったタイミングで、表示される休暇の選択画面とあらためて向き合いました。

 

実際の画面(字数制限の関係で休暇名をカタカナで表記しています)。

 

さまざまな方がこの画面を今後も開くことを念頭に置き、想像を巡らせる中で、性別適合手術を受けられる方がこの画面をみたらどのように感じるだろうかと思い至りました。

 

その時に2022年にトランスジェンダーの非病理化が達成 * され「性の健康に関連する状態」という分類の中の「Gender Incongruence(性別不合)」となっているにも関わらず、日本語にすると病気休暇という意味の休暇名である点は見過ごしてはならない問題だと気づきました。

 

性別適合手術の通院、入院をされる方にSick Leaveという名称の休暇を選択いただき、申請を行ってもらうという行為自体が実態に則していないものであり、ご本人に苦痛を伴わせてしまう可能性もはらんでいます。

 

あらゆるメンバーが気持ちよく休暇を取得できることが重要だと考え、下記の通り2023年7月14日に名称をアップデートしました。

 

新名称:ウェルネス休暇

今回の「Sick Leave」についてメンバーで苦しまれた方や、当社への応募に対して躊躇された方がいらっしゃいましたら、深くお詫び申し上げます。

 

わたしたちの視点はまだまだ足りませんが、ひとつ気づくたびにアップデートをしていく。小さな一歩だと思えるようなことでもアップデートを積み重ねることが、1人でも多くのメンバーが安心して働ける環境づくりにつながっていくと信じています。

 

今後の制度設計の際にはこれまで以上に多くの視点を取り込んだ対話やディスカッションを行い、制度スタート後もアップデートしてまいります。

 

*2019年5月にWHOが「性同一性障害」を「精神障害」の分類から除外し、「性の健康に関連する状態」の「性別不合」に変更しており、世界の潮流としては「障害」ということばを避けるようになっています。

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