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ネクイノ | しかたなくない

性やカラダにまつわる我慢を可視化し、対話を生むことで社会風潮を変えていくプロジェクトを立ち上げ。

クライアント
ネクイノ
サービス
コミュニティの立ち上げ・運営支援 / ブランド開発
ソリューション
広告/PRキャンペーン / クライアントのコミュニティ支援

CHALLENGE

性の悩みをひとりで我慢する社会の風潮

 

OUTCOME

「しかたなくない」こととして対話を促進


性やカラダにまつわる悩みやモヤモヤを「しかたないこと」として個人に我慢を強いている社会の現状に対し、「#しかたなくない」こととして認識し、解決に向けて変化することを促すプロジェクト。13種類の#しかたなくない のビジュアルで渋谷駅周辺をジャック。また、「性・カラダ・働き方」をテーマにしたマガジンを制作し、問題提起の先の「対話」を促す設計に。他企業や団体とのコラボレーションイベントも実施。2022年5月からは、#しかたなくないの傘のした、性教育にフォーカスしたプロジェクトを開始した。


その「しかたない」は、きっと全然、しかたなくない。

 

 

医師によるオンラインピル処方をメインのサービスとして運営するスマルナ。当時日本における低用量ピルの服用率は0.9%と、先進国平均の24.6%からはかけ離れた数字でした。ヒアリングや調査を重ねるなかで、本人たちが自分の意思で飲まないことを決めているというよりも、生理痛を軽減するためにピルを飲みたいけど家族や周囲の目が気になってしまったり、女性が主体的に避妊することに羞恥心があったり、そもそもピルの効能を理解していなかったり、と社会の風潮や偏見が原因になっていることが明らかになっていきました。

 

性やカラダのことを誰かに相談できず、「しかたない」と我慢してしまう風潮は、女性に限ったものではありません。ピルを直接的に訴求するよりも、まずは、健やかな暮らしを一人ひとりが考え、選択できる土壌をつくることを目標に「#しかたなくない」が始動しました。

 

 

渋谷のど真ん中でみんなの中に眠る「しかたなくない」を可視化し、マガジンを通じて対話を生んでいく

2021年12月14日のローンチ時には、渋谷未来デザインにも協力いただき、13種類・計約400枚の#しかたなくない のポスターで渋谷センター街周辺をジャック。渋谷109前では、働き方・セックス・セルフケアをテーマに「#しかたなくない マガジン」を8000部無料配布しました。

 

 

 

ビジュアルとマガジンのデザインは上西祐理さんに、コピーは小山佳奈さんにお願いしました。13種類のポスターは、性やカラダ、ジェンダー規範や生きづらさなどどれもセンシティブなテーマを扱ったものだったので、制作チームで、誰かを排除してしまっていないか、傷つけるような表現になっていないかを丁寧に何度も議論を重ねました。最終的に、力強いメッセージと「しかたなくない」のその先の未来をイメージしたポジティブなビジュアルで、誤解を生むことなく大きな反響をいただくことができました。

 

SNSをみて遠方からマガジンをもらいに渋谷まで足を運んでくれる方、家族や友人、職場の人にも読んで欲しいからと何冊も持って帰ってくれる方、何か力になることができればと配布を一緒に手伝ってくれる方、皆さんがそれぞれの方法で「#しかたなくない」を応援してくださいました。また、全国35箇所を超える書店からご連絡をいただき、北海道から沖縄まで20都道府県を超える場所で計20,000部を皆さんに届けることができました。

 

 

ステートメントを投げかけるだけで終わらない、社会に実装できるプロジェクトを目指して

このプロジェクトは企画段階から、ネクイノ一社で完結させるのではなく、企業や活動家を巻き込んでムーブメントを生み出すことを目指していました。クライアントも含め、プロジェクトメンバー全員がこのプロジェクトの意義深さを感じていたので、どこかの企業が独占するよりも、もう少し公共性を高めて色々な人が参加できるプロジェクトになることが重要だと。そうすることで、社会に与えるポジティブな影響が大きくなるし、性やカラダに関する風潮が変われば結果的にクライアントにとってもポジティブです。

 

翌年1月には『#しかたなくない オリエンテーション』と題し、企業や活動家など「#しかたなくない」に賛同し、協業してくれる方を募集するイベントを開催し、50名を超える方に参加いただきました。

 

 

 

5月には「性共育プロジェクト」として「この国の性教育が後回しなのは #しかたなくない」というテーマに絞った派生プロジェクトが発足。約25名の、起業家・アクティビスト・専門家・学生・NPO職員など多様な背景を持つ方々に参加いただき、月1回、合計4回のワークショップを実施。「学校」「家庭」「職場」「オンライン」「地域」の5つの班に分かれて、それぞれの場所で今必要な性教育のコンテンツアイディアを作りました。

 

アイディア発表会はYoutubeで生配信し、6000回以上再生されました。

 

発表会のアーカイブ:https://www.youtube.com/live/4EOq2jbVmcs?feature=share

発表会のレポート記事:https://shikatanakunai.com/topics/1980/

 

 

 

世界最大級のマッチングアプリ『Tinder』とのコラボレーション

性共育プロジェクトでは、アイディアとして世に出すだけでなく、実際に企業・ブランドとコラボレーションして制作し、形にするまでをゴールにしていました。

性共育プロジェクトメンバーが時間や自分達の持ち得る知識を存分に使って出してくれたアイディア。私たちも、絶対に企業とのコラボレーションを作らなければというプレッシャーがありました。まずはひとつのアイディアを実現化しようと、学校班が作ってくれた副教材のアイディアをプランナーの田中が肉付けし、Tinderさんに持ち込み提案を行いました。

 

 

そして、ローンチから約1年が経つ2022年11月の渋谷SIW(Social Innovation Week)にて、Tinderさんと一緒に『LOVE GROWS』という8種類のシチュエーションカードを使った性共育プログラムを発表が実現しました。

レポート記事:https://shikatanakunai.com/topics/2106/

 

 

 

 

 

その後も、埼玉大学や慶應大学SFCで授業を実施。SFCでの授業では、NHK『クローズアップ現代』と一緒に新しく性感染症にまつわるカードも作成し、番組にも取り上げていただきました。

NHK特集記事:https://www.nhk.or.jp/minplus/0029/topic104.html

 

 

これからも、#しかたなくないは続きます。この社会に、本当は諦めなくていい「しかたない」がある限り。同じ意思を持つ企業や活動家の皆さんと手を取り合って、誰もが健やかな暮らしを一人ひとりが考え、選択できる社会にしていきたいと思います。

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    Project Supporter(渋谷未来デザイン)

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