ビジョナリーなNEWPEACEコミュマネが推す、マーケ・コミュニティトレンド10月まとめ(2023)
トレンド
2023.10.05
- #コミュニティマネジメント
- #コミュニティ
目次
最新のマーケティングトレンドやコミュニティトレンドについて関心の高いNEWPEACEのコミュマネたちが気になるトレンドネタをまとめてご紹介する連載ブログです。
こんにちは!コミュマネのayusaです!
今回もNEWPEACEのコミュマネの中で話題となったトレンド情報をお伝えします!
今治のタオルメーカー、IKEUCHI ORGANIC(イケウチオーガニック)のメディア「イケウチな人たち。」の盛り上がり
https://c.kodansha.net/news/detail/39911/
愛媛県今治市に本社を構える今治タオルブランドのメーカーである「イケウチオーガニック」が実施しているファンマーケティング施策に注目!2003年には、民事再生を適用するほど経営状況が落ち込んだものの、コアな顧客の支えで復活を果たしました。
企業と顧客の間に共感性を作り出すための施策として、ホームページ内に『イケウチのヒト』という特集を設立。モノづくりの背景や関わる人の思いを可視化するために、社員全員へインタビューを掲載しました。これは社内だけではなく、コアなファンからの反響もあり、「この人に会いに行きたい」「この工場が見たい」とたくさんの声が届いたそう。これが、工場見学ツアー開催につながりました。ツアーは、愛媛松山空港集合・解散で、参加費も8000円と、ハードルが高いかと思われましたが、告知後あっという間に満席になる人気ぶり。
また、『イケウチな人たち。』という、ブランドのファンたちと、これからの豊かさについて考えるウェブメディアを立ち上げています。まだプロダクトを体験したことがない人へのアプローチとして、コアなファンの1人である取引先のお客さんから、ブランドの熱量を伝播していくことを目的とし、編集、ライターもイケウチオーガニックのファンで構成するという徹底ぶり。
大人気のブランドの背景にはこのようなファン施策があったんですね!
くら寿司/ファンコミュニティサイトを新設
https://www.ryutsuu.biz/promotion/p092513.html
くら寿司は、より一層積極的なファンとのコミュニケーションを図るために、オンラインでファン同士が交流できるコミュニティを発足しました。
会員限定のメインコンテンツとしては、ファン同士の交流だけでなくおすすめアレンジメニューなど月替わりのテーマに沿って情報交換することのできる「くらトーク」。また、好きなメニューランキングや新商品の意見投票などファンの声を届ける「ファン投票」、来店の思い出やおすすめの商品をシェアする「くらアルバム」、くら寿司の謎・疑問・要望などを募集する「ネタになる話」などのコンテンツが設置される予定だそうです。
くらトーク内では、すでにディープな会話が繰り広げられていました。気になった方は、試しに覗いてみては?
起業の島・新潟佐渡島のスタートアップコミュニティに注目!
https://niigata-pref.note.jp/n/n6705297a2d44
近年、新潟の佐渡島が「起業の島」としてIT業界を中心とする全国の起業家たちから注目されています。現在までに、30を超える企業が進出しており、東京プライム上場企業グループへのバイアウトが成立した企業があるほど!
その背景には行政支援の手厚さだけでなく、「佐渡を盛り上げたい」という志を持った若手経営者による支援団体「NEXT佐渡」の存在が…!「NEXT佐渡」では創業者に対してはメンターがつけて支援を行うほか、各専門家、議員、自治体、銀行がそれぞれの関わり方で参加しています。
「NEXT佐渡」が立ち上がったのは2015年。ここ数年、スタートアップを支えるコミュニティの形成の必要性が、国や多くの自治体で叫ばれていますが、8年も前からスタートアップコミュニティを形成する動きが始まっていたことに驚きました。「佐渡モデル」にこれからも注目したいですね。
フードバンクより使いやすい、「コミュニティフリッジ」
https://mainichi.jp/articles/20230923/k00/00m/040/108000c
大阪府泉佐野市で広がる「コミュニティフリッジ」のニュース。
企業などから寄付された食品を団体や個人に無償で提供する「フードバンク」が全国で普及するなか、一人親や低所得などで困難を抱える家庭が24時間食品を取りに行ける「コミュニティフリッジ(公共の冷蔵庫)」が、当事者がより利用しやすい支援として注目されています。 NPO法人「キリンこども応援隊」は、本年9月に、大阪府泉佐野市の社会福祉センター敷地内に「コミュニティフリッジ泉佐野」を発足しました。
個人・企業・地域で支える、時間の制約がない新たな共助の取り組み「コミュニティフリッジ」に、大きな可能性を感じました。
街単位で医療を支える、「コミュニティドクター」の存在
病院からまちに飛び出して、地域に暮らすの人々とともに、健康で幸せなまちづくりを探求、実践できる医師を養成するための研修コミュニティ、「コミドク」が発足!特定の地域に入り込み、地域住民とフラットな関係を構築し、日々の生活の中でケアをする「診察室という箱を超えた」医療の形の実現を目指します。 最初は、東京都北区、長野県軽井沢町、秋田県五城目町、島根県雲南市の4つの拠点が発足しています。
「健康問題は、事件(健康問題)は診察室で起きているのではなく、現場(生活の場・”まち”)で起きている」をテーマに、活動しているそう!人手不足が叫ばれている医療業界ですが、過酷な労働環境を改善するための手段として、コミュニティが注目されているのはおもしろいですね。
コミュマネからの感想
今回は大手ブランドのファン施策から、まち単位のコミュニティ事例まで、5つの事例をご紹介しました。特に印象的だったのは、イケウチオーガニックのインタビューでの、タオルソムリエ・牟田口さんの言葉。
[自分にとってファンとは、]ありがたい意見も耳の痛い意見も届けてくれる緊張感のある存在です。モノづくりの過程で私たちは時に判断を間違えたり、方向性を見失ったりすることもあるかもしれません。そうした場合、普通は何も言わないで去っていくケースが多く見られますが、立ち止まって「これは違うのではないか」と本音を言っていただける貴重な関係が「ファン」だと思っています。
どのようなコミュニティも、起点になるのは思いを持った人々の存在。イケウチオーガニックは、まだコミュニティが注目されるよりもずっと前の事例ですが、熱狂的なファンと丁寧に向き合う姿勢がコミュニテイをつくってきました。ブランドを自分のことのように伝播して、時には厳しい意見もくれる熱量高いファンを巻き込めるのか。コミュニティの奥深さを改めて感じました。
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